皮膚科

Dermatology

皮膚の症状、実は免疫のサインかもしれません。

当クリニックでは、炎症性腸疾患(IBD)やリウマチ・膠原病に伴う皮膚トラブルに専門的に対応しています。
一方で、湿疹やかぶれ、にきびなどの一般的な皮膚の悩みにも幅広く対応しておりますので、どなたでもお気軽にご相談ください。

当院の特徴

Features

01. 全身を診る皮膚科医が在籍

リウマチ・膠原病・IBDなど免疫疾患に精通した医師が皮膚診療を担当。

皮膚の症状だけでなく、全身の状態をふまえた治療を行います。

嶋 良仁 しま よしひと

特任教授/内科医師

専門 / 得意分野
アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、水虫、にきび、いぼ、巻き爪・陥入爪、帯状疱疹
経歴
  • 昭和63年 埼玉医科大学医学部医学科卒業
  • 平成 7年 医学博士(大阪大学)
  • 平成10年 ハーバード大学医学部ポストドクトラルフェロー
  • 平成15年 大阪大学医学部助手
  • 平成19年 大阪大学大学院医学系研究科 助教
  • 平成27年 大阪大学大学院医学系研究科 講師
  • 平成30年 大阪大学大学院医学系研究科 特任教授

02. 免疫内科の専門知識を活かした皮膚科診療

一般的な町の皮膚科とは異なり、当院ではIBD(潰瘍性大腸炎やクローン病)や関節リウマチ、膠原病などの自己免疫疾患に伴う皮膚症状を専門的に診療しており、生物学的製剤・免疫抑制剤・抗リウマチ薬・ステロイドなどの治療薬が使用されることが多いこれらの疾患では、皮膚に異常が現れた際には、薬剤による副作用か、基礎疾患に伴う症状か、それ以外の皮膚疾患かといった複数の可能性を慎重に見極める必要があります。

皮膚の異常が現れた場合、次の3つを考える必要があります。

  1. 感染症(細菌やカビ)ではないか
  2. 元々の病気の症状の一つとして皮膚に異常が出たものでないか
  3. 元々の病気とは別に発生した皮膚の病気ではないか

【「1.感染症」について】
生物学的製剤やステロイド、免疫抑制剤を使用していると、皮膚のバリア機能が低下し、通常では感染しにくいカビや細菌に感染しやすくなります。特に頭皮や腋、肘・膝・指の間など汗やフケがたまりやすい部位は注意が必要です。清潔を保つことが大切です。

 

【検査について】

「1.感染症」と「2.原病」もしくは「3.合併疾患」とでは治療方針がまったく違います。当クリニックでは皮疹の表層の薄皮をはがして、特殊な薬液を用いてカビがついていないかどうかを顕微鏡で検査しています。黄色い水が出ている場合、膿が出ている場合は細菌感染症の可能性がありますので、専用の綿棒を用いて菌の特定を行っています。

03. 関節痛や筋痛との関連も考慮

皮膚症状が関節の痛み・腫れ・こわばりなどと併発している場合も、総合的な視点で診断。必要に応じてリウマチ内科と連携して治療します。

04. 一般皮膚科診療にも対応

アトピー性皮膚炎、にきび、じんましん、乾燥肌、虫刺されなどの一般的な皮膚トラブルにも丁寧に診療を行っています。地域の「かかりつけ皮膚科」としてもご利用ください。

05. 複数診療科の横断的サポート

皮膚症状が内科・整形・免疫領域とまたがるケースにも、院内で連携しスムーズに対応。症状の背景にある疾患を見逃さない体制を整えています。

このような症状があればご相談ください

  • 薬を飲んでから肌が赤く腫れる
  • クローン病や潰瘍性大腸炎で皮膚のただれが出てきた
  • 関節リウマチの診断後、湿疹がひどくなった
  • なかなか治らないかゆみや発疹がある
  • 手足がカサついてひび割れやすい など

こうした症状の背景には、自己免疫の異常や薬剤アレルギーが隠れていることがあります。
当院では、内科・リウマチ専門医が皮膚の変化を全身の疾患とあわせて診ることで、適切な診断と治療を行います。

IBD(クローン病・潰瘍性大腸炎)と皮膚症状
  • 皮膚の乾燥・ひび割れ・赤み・しこり
  • 生物学的製剤(注射薬)によるアレルギー反応
  • 皮膚膿瘍(膿がたまる皮膚病変)など

薬の副作用や自己免疫による皮膚症状を専門的に診断・治療します。

関節リウマチに関連する皮膚の変化
  • リウマチ性皮膚炎、皮膚潰瘍、発疹
  • 生物学的製剤使用中の皮膚トラブル

リウマチケアナース・リウマチ専門医との連携により、皮膚・関節をトータルでサポートします。

関連する症状・疾患

Symptoms

皮膚に出やすい感染症

繰り返しますが、生物学的製剤や、ステロイド、免疫抑制剤を使用されている方はカビに対する抵抗力が弱くなっています。
代表的な病気に「脂漏性皮膚炎」があります。頭皮や顔などに赤くてガサガサした、表面に粉を吹いたような皮疹ができます。
多くはマラセチアという名前のカビが原因になります。マラセチアはフケ菌ともいわれ、どんな人でも皮膚の上に多少はいます。
これが異常に増殖して皮膚の比較的浅いところに巣を作っているのが脂漏性皮膚炎です。
胸や腹に十円玉くらいの大きさのカフェオレのような色の皮疹ができる場合もあり、この場合は殿風と呼ばれています。
マラセチアに対する抗カビ薬を塗って治療しますが、頭皮などは薬を塗ること自体やり易い場所ではありません。水虫の場合も同様ですが、カビで起こる病気は根気よく治療を続ける必要があります。

  • 脂漏性皮膚炎の好発部位

    汗や摩擦の多い部位にかゆみ・湿疹・皮膚炎の症状が現れます。
    赤っぽい斑点が広がるほか、皮膚がポロポロとむけたりします。
    頭皮から髪の生え際、耳の後ろ、脇の下、太もものつけ根、鼻のわき など

尋常性乾癬の可能性と奇異性反応について

炎症性腸疾患で生物学的製剤(レミケードやヒュミラ)を使用中に頭皮に赤くガサガサした皮疹が出た場合、感染症でなければ「尋常性乾癬」が合併している可能性があります。これは、治療薬が本来効くはずの病気を誘発する「奇異性反応(パラドキシカルリアクション)」と呼ばれる現象です。
炎症性腸疾患ではこの反応が起こりやすく、関節リウマチでは併用されるMTX(乾癬治療にも有効)が予防的に働いていると考えられます。
乾癬治療にもさまざまな生物学的製剤が登場していますが、既に別の薬剤を使用中の方には副作用のリスクがあるため、基本的には外用薬(ステロイドやビタミンD・A製剤)で対応します。

ご不安な方は、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問

FAQ

IBDですが、ニキビや湿疹も診てもらえますか?

もちろんです。IBD治療中の方の皮膚トラブルには薬剤や免疫の関与がある可能性もあるため、慎重に診断いたします。

皮膚科だけの受診も可能ですか?

はい。皮膚症状だけの受診も歓迎しています。IBDやリウマチがなくても、お気軽にご相談ください。

薬による皮膚アレルギーかどうか不安です。

医師が薬の種類や使用歴、体の他の変化を含めて総合的に評価いたします。

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