炎症性腸疾患(IBD)
Inflammatory Bowel Disease
潰瘍性大腸炎・クローン病に特化した専門外来
潰瘍性大腸炎やクローン病は、消化管に炎症が起きる慢性疾患です。
当院はIBD専門医による専門外来を設けており、厚生労働省の施設基準を満たした診療体制で、外来治療から長期管理まで対応しています。
炎症性腸疾患(IBD)とは
About
IBD(炎症性腸疾患)は、腸に慢性的な炎症を繰り返す病気の総称です。
代表的なものに「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」があり、いずれも下痢や腹痛、血便などの症状を伴い、長期にわたる治療や管理が必要となります。
はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、免疫の異常や生活習慣、遺伝的要因などが関わっていると考えられています。
近年は治療法の進歩により、症状を抑えながら日常生活を続けることが可能になってきています。
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																			潰瘍性大腸炎大腸の内側に炎症や潰瘍が広がる病気で、血便や下痢、腹痛を繰り返すのが特徴です。 
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																			クローン病口から肛門まで消化管全体に炎症が起きる可能性がある病気で、特に小腸や大腸に症状が出やすいのが特徴です。 
このような症状があればご相談ください
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)は、日常的に起こるお腹の不調と似ているため、見逃されがちなこともあります。
以下のような症状が続いている場合は、早めの受診をおすすめします。
- 下痢や腹痛が長引いている
- 血便が出ることがある
- 排便に行く回数が増えている
- 食欲が落ちて体重が減ってきた
- 肛門まわりに違和感や痛みがある(クローン病の場合)
当院の特徴
Features
01. IBD専門医による診療
IBD(炎症性腸疾患)の診療経験が豊富な専門医が、一人ひとりに合わせた治療を行います。
伊藤 裕章 いとう ひろあき
院長/医学博士/内科医師
- 資格・所属学会
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														- 日本消化器病学会認定専門医
- 日本消化器内視鏡学会指導医
- 日本内科学会認定内科医
- 日本消化管学会胃腸科認定医
- 厚生労働省難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班研究協力者
- 米国消化器病学会会員
- 米国免疫学会会員
- 雑誌「IBD Research」編集委員
 
02. 日本炎症性腸疾患学会(JSIBD)の指導施設
IBD治療に必要な施設基準を満たした医療機関として、安心して治療を受けていただけます。
03. 大学病院・基幹病院との連携
当院には、大学病院の専門外来での経験を持つ医師が複数在籍しており、診療の質はもちろん、使用する機器や薬剤も大学病院レベルのものを導入しています。IBDや関節リウマチのように、生物学的製剤や新しい治療法が進化し続ける分野において、高度で専門的な医療の提供は不可欠です。
また、地域の基幹病院や大学病院との密な連携体制により、必要に応じた紹介や転院、精密検査、手術対応などもスムーズに行えます。二次・三次医療機関と連携する“ハブ”として、患者様にとって最善の医療体験を実現します。
【過去の連携大学病院】
阪和記念病院・大阪大学医学部附属病院・大阪けいさつ病院・大阪医科薬科大学病院・兵庫医科大学病院
治療について
Treatment
IBD(炎症性腸疾患)の治療は、症状の重さや病気の広がり方によって選択されます。
当院では、外来で受けられるさまざまな薬物療法を取り入れ、一人ひとりに合った方法をご提案しています。
主な治療薬の種類
| 薬の種類 | 説明 | 
|---|---|
| 5-ASA製剤 | 腸の炎症を抑える基本的なお薬で、軽症から中等症の患者様に広く使われています。 | 
| ステロイド | 炎症が強いときに短期間使用することで、症状を速やかに落ち着かせます。 | 
| 免疫調整薬 | 体の免疫反応を調整することで、炎症の再発を防ぐことを目的としたお薬です。 | 
| 低分子化合物 | 新しいタイプの飲み薬で、免疫の働きを抑えて炎症をコントロールする、内服できるお薬です。 | 
| 生物学的製剤 | 現在もっとも広く使われている治療法のひとつで、炎症を引き起こす物質をピンポイントで抑える注射薬です。効果が高く、これまで治療が難しかった患者様の症状改善にもつながっています。 | 
検査について
Inspection
炎症性腸疾患(IBD)が疑われる場合は、主に血液検査、内視鏡検査、便検査(便中カルプロテクチン検査)などが実施されます。
IBDと診断され、治療を開始した後も、継続的に活動性(炎症の程度や範囲)を客観的に検査する必要があり、その方法としては、内視鏡検査が最もスタンダードな検査となります。内視鏡検査は診断時には必要ですが、体内に器具を挿入することから侵襲性が高く、患者様にとってある程度苦痛を伴う検査です。
当院では超音波検査(腹部エコー・リウマチなどの関節エコー) やカプセル内視鏡の検査も行っています。
 
							血液検査
当クリニックでは、炎症や感染の有無を迅速に確認できるCBC(血球計数)・CRP(C反応性タンパク)測定装置を導入しており、検査から約3分で結果がわかるため、受診当日にその場で診断・治療方針を決定することが可能です。
 
							超音波検査(エコー)
腹部超音波検査(腹部エコー検査)は体内に器具を挿入する必要のない非侵襲的な検査であり、腸管の壁の厚さや層の厚さ、血流などの評価をするのに役立ち、活動性(炎症の程度や範囲)を観察します。
また、リウマチ関節エコー検査は関節リウマチの診断や病勢評価、治療の効果の判定に有用な検査です。
 
							カプセル内視鏡
超小型カメラを内蔵したカプセル型の小さな内視鏡を内服して行う、カプセル内視鏡も行います。大きめの風邪薬を飲むようなイメージで、低侵襲な検査です。
セカンドオピニオンについて
セカンドオピニオンの料金は1回30,000円(税別)となっております。
よくある質問
FAQ
IBDは治りますか?
現在のところ「完治させる治療法」はありませんが、薬の進歩により症状をコントロールし、日常生活を快適に過ごすことが可能になっています。
食事や生活で気をつけることはありますか?
特定の食事が直接の原因になるわけではありませんが、脂っこいものや刺激の強いものを控えると症状が安定しやすいとされています。睡眠やストレス管理も大切ですので、無理のない生活を心がけましょう。
どのくらいの頻度で通院が必要ですか?
症状の状態や使用している薬によって異なります。初期や治療変更時は短い間隔での通院が必要ですが、症状が安定している方は数か月に一度の通院で経過をみることもあります。
YouTube
About IBD
YouTubeで伊藤院長がIBDについてお話しています。是非ご覧ください。
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